残余財産分配権

ベンチャー企業は、上場に向けての資本政策の過程で、ベンチャーキャピタルから増資を受ける段階があります。

投資を受けるスキームとして、普通株式を用いるほか、優先株式(種類株式)を用いることがあります。

投資をする側にとって、優先株式を用いることで、リスクをとって、大きな資金を投資することが可能になります。

残余財産分配権は、ベンチャー投資の優先株式の権利で重要な事項です。

残余財産の優先分配権が付いていると、優先株式を持っている株主は、清算した際、M&Aで売却された際、普通株式より優先して残余財産の分配を受けることができます。

これにより、当初、想定していたより低い評価額(valuation)でexitした場合、投資家と起業家の分配を調整できることになります。投資家はリスクをとって、出資額を大きくすることができます。

ベンチャー企業の経営者は、優先分配額をいくらにするか(投資した額の何倍にするか)、参加型にするかなど考えて、清算した際、M&Aで売却された際にどう分配されるかをシミュレーションし、慎重に検討することが大切です。

弁護士法人アルテは、IT企業を中心に、これまで10社以上のベンチャー企業の支援に関与するなど、多くのノウハウを蓄積しています。

ベンチャーキャピタル等からの資金調達(優先株式スキーム・投資契約)、資本政策、ストック・オプションの導入設計等まで、ベンチャー企業が上場までに必要となる支援策を幅広く行なっています。

お気軽にご相談ください。