ストック・オプション
ベンチャー企業の資本政策で、ストック・オプションに対する理解は重要です。
ストック・オプションとは、会社が取締役・従業員等に対して、将来において予め決められた価格(権利行使価額)で会社の株式(ストック)を一定期間内に購入できる権利(オプション)を付与する制度のことです。
法律上、新株予約権と呼ばれます。
いつ、誰に対して、どれくらい発行したらいいのか、上場時の株主構成を見据えて、早い段階から計画的に資本政策を立案・策定していく必要があります。
資本政策というのは、後戻りができないため、一度でも失敗してしまうと取り返しのつかないことになる場合があります。
ストック・オプションは、従業員のモチベーションの向上、インセンティブとして出すことが多いです。
発行時に定めた権利行使価格よりも株価が上がれば、従業員はキャピタルゲインを得ることができます。よって、ベンチャー企業(スタートアップ)のために一生懸命仕事をするでしょう。
ストック・オプションは、会社の成長段階を考慮しながら、株価があまり高くならないうちに出していきます。
権利行使をして株式になったときの構成比率を考えながらやっていくことになります。
まずは、事業計画をしっかりと構築し、それを裏付ける資本政策を立案・策定して、組み立てます。
具体的には、
- 事業計画を構築
- 資本政策を立案・策定して、付与できるストック・オプションの量を決める
- 役職等別の付与のルールを決める
- 誰がどのくらいのインセンティブになるかのシミュレーションを行う
など、慎重に検討して実施します。
弁護士法人アルテは、IT企業を中心に、これまで10社以上のベンチャー企業の支援に関与するなど、多くのノウハウを蓄積しています。
ベンチャーキャピタル等からの資金調達(優先株式スキーム・投資契約)、資本政策、ストック・オプションの導入設計等まで、ベンチャー企業が上場までに必要となる支援策を幅広く行なっています。
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