友人とゴルフの途中、ミスショットしたボールが友人に当り、全治1週間の怪我を負わせてしまいました。私は責任を負わなければならないのでしょうか。また、その場合どのような責任が生じるのでしょうか。

ついつい力んでショットし、ボールはあらぬ方向に……、そんな経験、ゴルフをした方であれば誰しもがお持ちではないでしょうか。

打った側としては、「ボールの飛んでいった先にいる方が悪い、自己責任だ!」などと言いたくなるかもしれませんが、そう言い切っていいかどうかはよく考えなければいけません。

高速で飛ぶボールを打つ以上、ゴルファーとしても人に当てない、怪我をさせないように注意を払うべき義務を負っているのです。

裁判例では、ボールを打つときに「自分の技量に応じ打球が飛ぶ可能性のある範囲を十分に確認すべき義務」があるとされています。

今回の場合、あなたがボールを打つ前から友人に気付いていたかどうかで責任の有無が変わる可能性があります。

まず、あなたの打ったボールが届くであろう範囲に友人がいることを認識していながら打った場合、責任を免れることは難しいでしょう。

ミスショットすれば当ててしまうおそれがあることは予測できるのですから、ボールの届く範囲から移動してもらうように声をかけるべき義務があったと考えられます。

一方、あなたから死角になっていた場合など、友人がいることに気が付かなかった場合にはさらに検討が必要です。

通常その場所に人がいることが考えられないような場合であれば責任を免れ得る可能性はありますが、少し注意すれば気付けるような場合にはやはり責任を負うことになります。

以上の検討の結果、あなたが責任を負わなくてはならない場合には、今回の怪我で友人にどのような損害が生じたかを検討することになります。

具体的に発生する損害としては、(1)怪我の治療費、(2)病院に通うための交通費、(3)仕事を休まなければならなくなった場合の休業損害、(4)怪我による苦痛(慰謝料)などが考えられます。

ただし、必ずしもあなたが全額負担しなければならない場合ばかりではありません。

ゴルフという競技の性質上、思いがけない方向にボールが飛ぶことはあり得るのですから、同伴プレイヤーには打者より前に出ないことが基本的なマナーとして求められています。

したがって、友人があなたより前に出ていた場合には友人にも相応の責任があり、あなたが注意を促したにも関わらずその場に止まっていたような場合であれば、大幅に減額される可能性もあるでしょう。